子宮頸がんの治療法は進行期によって変わってきます。
子宮頸がんの進行期別の治療法をご紹介いたします。
がんの進行状況によっても治療法は変わりますが、その他にもがんの大きさ、年齢、全身状態、将来の出産の希望の有無などで考慮して決定されます。
また、日本婦人科腫瘍学会が作成した子宮頸がんの治療ガイドラインというものもありますのでそちらも合わせて見ていただけたらと思います。 子宮頸がん治療ガイドライン
0期のがんは子宮頸部の上皮内にのみですので転移はしませんし、局所治療で治ります。
子宮を残し入り口だけを切り取る「子宮頸部円錐切除術」が推奨されています。
これは字を見て想像できると思いますが、子宮頸部を膣側から器具を入れて円錐状に切り取る治療方法です。
円錐切除にはりープ療法と呼ばれる輪状のワイヤーを切除部分に当てて高周波の電気を流して切除する方法、レーザー療法とよばれる高出力のレーザーを用いる方法があります。
ただ、レーザー面の切断面は蒸散してなくなってしまうため病理標本が得られない、完全に病変を切り取ることができないということもあって、まずはコールドナイフで病巣を切除ししそのあとにレーザーを照射するほうが優れています。
また円錐状に切る範囲は年代によって異なってきます。
若い方の場合には切除する範囲は低い位置になり、更年期以降の方は高い位置になります。
円錐切除といっても、年代によっても違いますし、病院の方針や患者さんの希望によってによって局部麻酔であったり静脈麻酔であったりと様々です。
患者さんによっては出血が多かったり少なかったり、入院期間の違いもあるようです。
●Ⅰ期の子宮頸がんの治療法
Ⅰ期は子宮頸部にがんがとどまる段階です。Ⅰ期の範囲はかなり広いので、がんの進行によっても治療法は異なります。
■Ⅰa1期・・進行の進み具合によっては0期と同じ円錐切除による治療で治すことも可能になってきます。円錐切除で完全に取り除けない場合は、単純子宮全摘出術を行います。通常若い方には卵巣を残します。
■Ⅰa2期・・準広汎子宮全摘出術を行います。これは子宮の周囲組織まで含めてより広く摘出します。深い侵潤がある場合は広汎子宮全摘出術を行います。
■Ⅰb1期・Ⅰb2期・・広汎子宮全摘出術を行います。
この手術では子宮だけではなく周りの組織をつけた状態で骨盤壁近くから広い範囲で摘出する手術法です。
徹底してがんを取り除くために場合によっては手術後に排尿や排便の障害が残ることがあります。術後のリハビリを続けることで軽くなるケースが多いです。
詳しくは専門医に聞いて下さい。
●Ⅱ期の子宮頸がんの治療法
広汎子宮全摘出術が行われます。また放射線療法も取り入れられます。
放射線療法はがん細胞を殺し腫瘍を縮小するために、高エネルギー放射線を患部に放射するものです。
放射線は体外から放射線を病巣に向かって照射する「外部放射」と病巣に放射線を発生させる物質を入れ治療する「腔内照射」があります。両方を併用して行うのが一般的です。
放射線療法を単独で治療する場合と、手術と併用する場合があります。
●Ⅲ期の子宮頸がんの治療法
Ⅲ期以降までがんの進行が進んだ場合は手術での治療は不可能になります。
放射線化学療法を行います。
放射線療法はあくまで局所に対する療法なので、治療中にほかに転移が見つかる場合もあります。
そこで放射線療法と化学療法を併用する方法もあります。
化学療法と抗がん剤を投与してがん細胞を攻撃する方法です。化学療法を先に行い有効であればがんは縮小します、そうなれば手術も可能になります。
●Ⅳ期の子宮頸がんの治療法
子宮頸がんのⅣ期はがんが膀胱・直腸の粘膜に広がってるもの、もしくは骨盤を超えて他の臓器に転移している状態をいいます。
Ⅳ期の治療でも最近は化学療法を先行して行い、それが有効でがんが縮小したらその後に手術や放射線照射を行うという治療方法が試みられています。
がんの進行が直腸や膀胱に限られている場合は放射線療法のみの治療法がとられます。
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